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投資家としてのポリシーと注目業界を紹介!

更新日:10月17日



今回取材をさせていただいたのは、NOW株式会社でパートナーを務める中島弘貴様。会計士からキャリアが始まり、監査業務、財務業務を経て投資家へ。そんな中島様が大切にしているポリシーや良い企業の見分け方を伺いました。


プロフィール:

1984年、東京都出身で、2007年EY新日本有限責任監査法人国際部で、外資系投資ファンド、大手総合商社等の監査業務、及びコンサルティング業務として大手上場企業に対し内部統制構築支援・IFRS導入支援を実施。その後、事業会社にて財務管理に従事。新生企業投資株式会社にてベンチャーキャピタリストとしてITベンチャー投資に従事し、2018年よりNOW株式会社に参画。



目次:


 

会計士からキャリアをスタートし、監査業務・アドバイザリー業務はどのようなことを行なっていましたか?

企業・組織・ビジネスの全体を見たい、日本だけでなくグローバルで活躍したいという気持ちがあり、2007年にEY新日本監査法人の国際部に入り、グローバル企業に対する監査とコンサルティング業務を行っていました。外資系の投資ファンドや外資IT企業、大手総合商社、大手自動車会社をクライアントとして持ち、具体的には企業の財務諸表の分析、各項目の監査証拠を集め、財務諸表に対して一般に公正妥当と認められる企業会計の基準にしたがって、すべての重要な点において適正に表示しているかどうか監査意見を表明する監査業務を中心に、内部統制の構築や運用支援、IFRS※の導入支援等を行っていました。

※国際財務報告基準



財務管理業務はどのようなことを行なっていたのでしょうか?

将来的に独立起業も考えていたことから実務を学びたく、より全体を見れる比較的規模が小さめの事業会社に入社し、事業戦略、事業計画、財務管理まわりの業務を担当していました。


将来的に起業を考えていたとのことですが、起業ではなく貴社に入社された理由を伺ってもよろしいですか?

大学生の頃にサイバーエージェントの藤田さんがブログで会社経営やスタートアップについて発信されていて、そのブログを毎日読んでいて、スタートアップや起業に興味が湧き、ただ当時、会計士の勉強をしていたので、「まずは一度目指したものをやり切ろう」と思い、大学在学中に会計士試験に合格して、監査法人に入り、様々な業種の上場企業を見て勉強し、実務も学んで起業しても遠回りではないと思い、まずは会計士になることを決めました。
会計士試験に合格し、監査法人に入り、事業会社を経験した後、ロンドンのMBAで経営学とアントレプレナーシップを学び、MBA期間にクラスメイトと起業準備をしていたんです。ロンドンの起業家やVCに会い、在学中に一時帰国して日本の起業家やVCにも会っていました。色々な人との繋がりから話を聞いている中で、連続起業家の家入がファンドを立ち上げるという話を聞き、「連続起業家と一緒に仕事ができることは貴重な機会で、チャンス!」と思い、かつ、ファンドも1号ファンドをこれからレイズするというタイミングで、ファンドの創業期でしたので、面白いと思い、弊社に参画することを選びました。起業家と毎日会えて、起業家の近くで伴走し、ご支援できることは、大変貴重な仕事だと思っています。


人との繋がりから新たな機会が生まれたとのことですが、人間関係で気をつけているポイントはありますか?

幸運なことに私の周りや仲良くさせて頂いている方々が、良い方々が多く、良い影響を受けることが多くて、そこからまた良い出会いが起きて…。そのような出会いの中で、投資に繋がることも多くあり、人との繋がりを大切にすることであったり、色々なコミュニティで人に会って話を聞くことはとても大切だなと日々感じています。


どういうコミュニティに属しているんですか?

興味ある先には色々参加させて頂いてますが、起業家のコミュニティや、投資家のコミュニティ、会計士のコミュニティ、MBAのコミュニティ、趣味のコミュニティ、地域のコミュニティなど様々ですね。
色々なコミュニティの方々とコミュニケーションとっていると、「こういう事業をしたいんだよね」「こういう人材がいて・・」「新しい事業を始めた人を紹介したいんだよね」という話がふと出てきたりしますし、色々な業界のお話を聞くだけでも知見が広がっていきますね。



 

ここからは投資家としての中島様に迫っていきます!



投資家として大切にしているポリシーをぜひ教えてください。

VCでシードステージのスタートアップに投資すると、投資してから5年、10年と長期間一緒に伴走することになるので、「この人は信頼できる」と心から思えることは大切にしています。
投資を決める上で大切なポイントはいくつかあるのですが、やはりその起業家への信頼、世の中を前進させ人を幸せにしてくれる起業家と出会いたいですし、投資をしたいと思っています。


多くの企業へ投資をしてきた中島様が思う、優良なベンチャー企業の見分け方を教えてください!

時流もあると思いますが、起業家の覚悟とやり抜く力、その後に事業戦略、分析があると思っておりまして、粘り強くやり続けられる会社、必要なタイミングで全力を出せる会社、それをまとめられる求心力のある経営者、企業文化が大事だと思っています。
そして、覚悟を持って事業をやり抜くと言っても、何もなく人はそんなに頑張れないと思っているので、その人が何に動かされているのか、その人の良い意味での深い欲やその人の根本にある動力となっているものが大事だと。
どんなに描けた戦略でも誰がやるかで成功の有無が変わると思うので、とにかく人が大事だと思っています。


 

実際に中島様が投資した企業、注目している業種&サービスについて伺っていきます!



ビックモーターの一件があった際に、中古車業界への投資を行ったと伺いました。どういった理由から投資を決意されたのでしょうか?

友人の紹介で株式会社アラカン代表の田中さんとお会いして、色々とお話を伺う機会があったんです。中古車業界についてニュースで大きく取り上げられる前にお会いしてましたが、業界再編やビジネスモデル自体の変化が求められるタイミングだと感じました。
アラカンが提供しているサービスが、ユーザーのことを第一に考えて設計されていたため、ユーザーのメリットが非常に大きかったことも投資を決めた一つの理由です。
田中さんと食事に行った際に、今までのご経験や会社を立ち上げた理由やビジョンを熱く話してくださり、改めて「中古車業界の闇を再編しないといけない」と感じましたし、それを成し遂げられる人はこの人しかいない!と強く思いました。当時、中古車業界への投資を控えていた投資家が多かったのですが、あのタイミングだったからこそ投資しようと決めました。


中島様が今注目している業界、業種、サービスをぜひ教えてください。

エンタメ領域、コンテンツIP事業、宇宙領域、医療領域ですね。
エンタメIPコンテンツはBtoC向けのビジネスで世界で勝っている領域の一つだと思ってます。投資したVTuberの会社は、すごい勢いで伸びてますし、 現在ニューヨークやロンドンで海外展開も始めました。ゲームやアニメ、漫画、VTuterなども強いコンテンツを創造できれば、海外展開も出来るし、世界で戦っていけるので、今後の動きも注目しています。


宇宙事業についてはいかがでしょうか?

宇宙は年々距離が近くなってきていると感じていて、身近になると国防の観点からも不可欠になり、国からのサポート体制が整ってきて、助成金が出たり、多額のお金が集まりやすくなっています。そこから新しい事業が生まれたり、技術的なイノベーションも生まれると思うので、投資したい領域の一つです。  


医療事業についても教えてください!

日本は少子高齢化がかなり進んでいますが、近い将来、他の国も同じ状況になっていくと思ってます。現状を悲観するのではなく、他の国よりも先行している現状を活かして、海外展開していく方向に舵をきれば、伸び代は大きいと考えています。


開示が難しい情報までありがとうございました!

最後に中島様ご自身の今後の展望をぜひ教えてください。

日本からグローバルで成功する起業家やスタートアップをどんどん増やしていきたいなと思っています。
1989年頃は、世界時価総額ランキングも日本企業が独占していましたが、今ではかなり状況が変わってしまっていて…。ですが、日本にはまだまだグローバルで活躍できるポテンシャルのあるスタートアップや起業家がいると思っています。なので、日本人や日本企業が世界に出て活躍することを支援していきたいです。


中島様ありがとうございました。


 

 

NOW株式会社様の企業情報や投資先企業はこちらをご覧ください。

企業情報 https://now.vc/

投資先企業 https://now.vc/portfolio/


 


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